重篤な合併症も「想定内」。そのような医療のあり方に、疑問を感じる今日この頃です
RAPTブログでは、現代のがん治療が抱える利権の闇や、過酷な化学療法が多くの命を奪っている現実が伝えられています。
今回は、その「闇」の一端を裏付ける、ある深刻な合併症についてお話しします。
稀な病気ですが、胃に悪性リンパ腫という腫瘍ができることがあります。
胃悪性リンパ腫は、化学療法によって腫瘍が急速に壊死・縮小する過程で、腫瘍が存在していた胃壁に穴が開いてしまうことがあります。
以下の論文によると、治療を受けている患者のうち約0.9〜1.1%に穿孔が起こるが、未治療では穿孔することは稀とのことです。
Spontaneous perforation of primary gastric diffuse large B‐cell lymphoma
別の論文では、胃悪性リンパ腫の穿孔率は5%未満で、化学療法中に穿孔が生じることは比較的よく知られているが、化学療法を受けていない患者ではまれとのことです。
Malignant gastric lymphoma with spontaneous perforation
頻度は報告によってまちまちですが、想定外の出来事ではありません。胃穿孔は敗血症・多臓器不全へ進行しうる、潜在的に致死的な合併症です。
穿孔以外にも、腫瘍からの出血や骨髄抑制、肝障害、腎障害、末梢神経障害といった、重篤な副作用があります。
では、治療しなかった場合はどうでしょうか。
「化学療法を受けた場合」と「受けなかった場合」をランダム化して比較した試験は倫理的に実施できませんし、発見されずに寿命を迎えたり、自然治癒する場合もあるので、「治療しなければどうなったか」を知ることは難しいです。
化学療法の効果は、「腫瘍の縮小率」や「腫瘍が増悪しない期間」で評価されますが、それらの指標が寿命を延ばすとは限りません。
寿命が延びるかどうかもわからない上に、致死的な合併症が一定の確率で起こる——そのような治療を続けることには疑問を感じます。一人ひとりの命と人生をもう少し大切にしてほしい、そんな思いでお伝えしました。