データが示す「異常」を前に、専門家は何を守ろうとしているのか
もし、目の前で起きている明らかな異常を指摘したとき、専門家から「あなたの理解が不十分です。もっと統計を勉強してください」と返されたら、あなたはどう感じるでしょうか。
専門用語、権威ある肩書き、そして「国家検定」という制度的な裏付け。それらを使って守ろうとしているものは、果たして「人々の安全」なのか、それとも「自分たちが信じてきたシステムの正当性」なのか。
今回は、前回お伝えしたコロナワクチンのロット別にみた重篤な有害事象報告率のばらつきの記事に対して、ある薬剤師から寄せられた反論を検証します。このやり取りは、現代の専門家が無意識に陥る「思考の罠」を明確に示しているように思われます。