教育勅語礼賛と憲法改正──高市早苗と参政党が目指す戦前体制の復活
「国民は血を流す覚悟を」「ナチスに学べ」──
前回の記事で、憲法改正を推進する政治家たちの危険な発言を検証しました。
しかし、彼らの思想の全体像は、さらに明確になってきました。
高市早苗は、教育勅語を「見事」と賛美しています。
参政党の神谷宗幣も、教育勅語を肯定しています。
教育勅語、国旗損壊罪、憲法改正、緊急事態条項、治安維持法肯定──
これらを組み合わせると、彼らが目指すものが見えてきます。
戦前体制の復活です。
高市早苗のコラム: 教育勅語礼賛
「見事な教育勅語」
高市早苗は、自身のウェブサイトのコラムで次のように述べています:
「私が幼い頃に両親が繰り返し教えてくれたのは、『教育勅語』でした。小学校に入る前から全文を暗記していたのだという両親が、楽しそうに声を合わせて唱える姿が好きでした。」
「現代においても尊重するべき正しい価値観ですし、子供も大人も覚えて繰り返し唱和することで、日本人全体が心を合わせて道徳を実践する空気を醸成したものだと思います。」
「この見事な教育勅語は、敗戦後のGHQ占領下で廃止されてしまいました。」
(出典: https://www.sanae.gr.jp/column_detail593.html)
一見すると無害に見える
高市早苗は、教育勅語の内容をこう説明します:
「子は親に孝養を尽くす」「兄弟姉妹は互いに力を合わせて助け合う」「夫婦は仲睦まじく解け合う」「友人は胸襟を開いて信じ合う」
確かに、これらは良い徳目です。
しかし、これは教育勅語の一部に過ぎません。
教育勅語の本質: 「国のために死ぬこと」
最も重要な一文
教育勅語の核心部分:
「一旦緩󠄁急󠄁アレハ義勇󠄁公󠄁ニ奉シ以テ天壤無窮󠄁ノ皇運󠄁ヲ扶翼󠄂スヘシ」
現代語訳:「国に危機が迫ったならば、正義のため勇気をもって国のために尽くし、永遠に続く皇室の運命を助けるべし」
つまり: 「国難」には命を捧げよ。
高市早苗が列挙した「良い徳目」は、この一文を正当化するための装置でした。
論理構造
【前半】
親孝行、友愛、夫婦和合、勤勉...
良い徳目を並べる
↓
【結論】
「だから」
国難には命を捧げよ
天皇のために死ね
この論理構造こそが、教育勅語の本質です。
教育勅語が実際にもたらしたもの
戦前・戦中の機能
1. 思想統制の道具
幼少期から暗唱させ、学校で毎日唱和させることで、「国のために命を捧げる」思想を内面化させました。結果として、特攻、玉砕、集団自決を正当化しました。
2. 批判の封殺
教育勅語を批判することは天皇への不敬とされ、治安維持法で処罰されました。思想・言論の完全統制です。
3. 戦争動員の正当化
「国難」の定義は政府が決めました。侵略戦争も「国難」とされ、国民の命を戦争に動員しました。
結果: 310万人の日本人が死亡しました。
戦後日本が教育勅語を否定した理由
国会による明確な否定
1948年6月19日、国会は教育勅語を明確に否定しました。
衆議院「教育勅語等排除に関する決議」:
「これらの詔勅の根本的理念が主権在君並びに神話的国体観に基いている事実は、明らかに基本的人権を損い、且つ国際信義に対して疑点を残すもととなる」
参議院「教育勅語等の失効確認に関する決議」:
「われらは、さきに日本国憲法の人類普遍の原理に則り、教育基本法を制定して、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した」
重要なポイント
GHQに「廃止させられた」のではありません。
日本人自身が、戦争への深い反省から、自ら否定したのです。
高市早苗の歴史歪曲
「GHQに廃止された」という被害者意識
高市早苗は「この見事な教育勅語は、敗戦後のGHQ占領下で廃止されてしまいました」と書いています。
しかし実際は:
- GHQの指示ではなく、日本の国会が自ら決議
- 戦争への反省から、日本人自身が否定
- 国会決議については、高市早苗は一切言及せず
これは、歴史の歪曲です。
「戦後レジームからの脱却」の真意
高市早苗が賛美する安倍晋三の「戦後レジームからの脱却」。
脱却すべき「戦後レジーム」とは:
- 平和主義
- 基本的人権の尊重
- 国民主権
- 教育勅語の否定
つまり、「戦前への回帰」です。
自民党憲法改正草案: 戦前体制の復活
高市早苗が賛同する憲法改正案
高市早苗のコラムより:
「『天皇は日本国の元首』、『日本国民は、国旗及び国歌を尊重しなければならない』と規定し、『自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない』との文言も盛り込みました」
これは何を意味するのか
天皇を「元首」に: 象徴から元首へ。国民主権の後退です。
国旗・国歌の「尊重義務」: 個人の自由だった尊重が、法的義務になります。象徴への敬意の強制です。
「公益及び公の秩序」による人権制限: 基本的人権は「侵すことのできない永久の権利」とされていますが、「公益」「公の秩序」で制限可能になります。
これは、戦前体制の復活そのものです。
高市早苗の天皇観: 天皇崇拝と男系固執
「126代男系の天皇陛下が続いた。日本の誇り」
高市早苗は2025年6月10日の講演で次のように述べました:
「126代男系の天皇陛下が続いた。日本の皇室の正当性と権威の根源だ。日本の誇りで、私たちの時代で壊してしまうことは断じて避けたい」
女系天皇(父方に天皇の血を引かない天皇)を容認すれば「そのうち日本人が皇室を敬愛することがなくなっていく」と危惧しています。
旧皇族の皇籍復帰を主張
高市早苗は「(昭和22年に皇籍を離脱した)旧宮家の方々の皇籍復帰がいい」「男系の皇統につながる方であるということで、自然になじまれる」と主張しています。
この発言の何が問題なのか
1. 「男系」への異常な固執
高市早苗は126代続いた「男系」を守ることが「日本の誇り」とし、「壊してはいけない」と主張します。
しかし、なぜ「男系」でなければならないのでしょうか?
また、なぜ天皇制を維持する必要があるのでしょうか。
高市早苗の説明は「日本の皇室の正当性と権威の根源」「日本の誇り」という感情的・イデオロギー的なものであり、合理的な理由ではありません。
「私たちの時代で壊してしまう」という表現は、極めて保守的、復古的な発想です。
2. 旧皇族の皇籍復帰という現実性のない案
1947年(昭和22年)、11宮家51人が皇籍を離脱しました。78年が経過し、彼らはもはや「一般人」です。
高市早苗は「自然になじまれる」と言いますが、一般企業に勤め、一般的な生活をしている人々を突然「皇族」にすることが、本当に「自然」でしょうか?
3. 「敬愛」の強制
高市早苗は女系天皇を認めれば「そのうち日本人が皇室を敬愛することがなくなっていく」と述べています。
国民が皇室を敬愛するかどうかは、「男系」かどうかではなく、皇室の方々の人格や行動によるのではないでしょうか?
「敬愛することがなくなる」ことを「危機」と見なすこと自体が、国民に皇室への敬愛を強制する思想です。
そもそも、エプスタインリストに載っている上皇、プチエンジェル事件に関与していた天皇を誰が敬愛するのでしょうか?
エプスタイン島での少女売春及び人身売買に関与した日本人のリスト流出 明仁上皇の名も
【第23回】ミナのラジオ- 「プチエンジェル事件」も「旭川女子中学生いじめ凍死事件」も黒幕は中国共産党だった!! – ゲスト・KAWATAさん
高市早苗の天皇崇拝
幼少期からの天皇崇拝
報道によれば、高市早苗は幼少の頃から神武天皇が祀られている橿原神宮に毎年お参りをし、子供の頃から皇室への思いを育ててきました。初当選後、初めて国会で陛下の声を聞いた際は、思わず涙がこぼれてきたと言います。
(出典)
何が問題なのか
個人的な信仰や敬愛は問題ありません。
しかし、首相が:
- 天皇を崇拝し
- 「男系」に異常に固執し
- 国民に皇室への「敬愛」を求め
- 憲法改正で天皇を「元首」にしようとし
- 国旗・国歌への「尊重義務」を課そうとし
- 教育勅語を「見事」と賛美する
これらを組み合わせると、何が見えてくるでしょうか?
天皇制と戦前体制
戦前日本における天皇
戦前:
- 天皇は「現人神」(あらひとがみ)
- 絶対的な存在
- 批判することは「不敬罪」
教育勅語:「国難には、天皇のために命を捧げよ」。天皇が国家の中心であり、国民は天皇のために死ぬ存在とされました。
治安維持法:「国体を変革する」運動を処罰。「国体」とは天皇を中心とする体制であり、天皇制を批判することは犯罪でした。
戦争動員:「天皇陛下万歳」と叫んで死ぬ。特攻、玉砕、集団自決。310万人の死。
戦後日本における天皇
日本国憲法では、天皇は「象徴」であり、政治的権能を持ちません。国民主権です。
この転換が、戦後民主主義の基礎です。
高市早苗が目指すもの
【現在】
天皇 = 象徴
【高市早苗が目指すもの】
天皇 = 元首
「男系」の固執
国民の「敬愛」を要求
教育勅語の復活
=
戦前の天皇制への回帰
参政党・神谷宗幣も教育勅語肯定
神谷宗幣の発言
参政党の神谷宗幣も、教育勅語を肯定しています。
【戦前への回帰を望む参政党】事務局長の「神谷宗幣」が、子供たちに「教育勅語」を暗唱させるのは良いことだと発言していたことが発覚
そして、治安維持法も肯定
神谷宗幣は治安維持法について「基本理念はそんなに間違っていなかった。運用をかなり間違えた」と述べています。
参政党「国旗損壊罪」法案と治安維持法肯定発言──権威主義化への明確な意図
共通するもの
【神谷宗幣】
教育勅語: 肯定
治安維持法: 肯定
国旗損壊罪: 推進
「国家への冒涜」発言
【高市早苗】
教育勅語: 「見事」と礼賛
『ヒトラー選挙戦略』: 推薦
憲法改正: 推進
天皇を「元首」に
国旗・国歌「尊重義務」
天皇崇拝
【共通するもの】
戦前体制への回帰
「良い部分もある」という詭弁
よくある擁護論
「教育勅語にも良い部分はある」「親孝行や友愛は大切だ」
しかし、これは詭弁です
理由1: 「良い部分」だけなら、教育勅語は不要
親孝行、友愛、夫婦和合──これらは普遍的価値であり、教育勅語なしで教えられます。なぜわざわざ教育勅語が必要なのでしょうか?
理由2: 本質は「国のために死ぬこと」
前半の徳目は、「国難には命を捧げよ」を正当化するための装置でした。この論理構造を無視して、「良い部分」だけを取り出すことはできません。
理由3: 歴史的文脈を無視できない
教育勅語が実際に機能した結果:310万人の日本人が死亡、特攻・玉砕・集団自決、思想・言論の完全統制。
毒入りの美味しいケーキを、「美味しい部分もある」と言って食べるべきでしょうか?
全体像: 戦前体制復活への道筋
これまでの記事で明らかになったこと
【政治家たちの発言】
- 玉木雄一郎: 「国民に血を流す覚悟を」
- 稲田朋美: 「国を護るには血を流さなければいけない」
- 麻生太郎: 「ナチスの手口に学べ」
- 高市早苗: 『ヒトラー選挙戦略』推薦
【そして今回】
- 高市早苗: 教育勅語を「見事」と礼賛、天皇崇拝
- 神谷宗幣: 教育勅語肯定、治安維持法肯定
組み合わせると見えてくるもの
【天皇制】
天皇を「元首」に
「男系」への固執
旧皇族の皇籍復帰
国民の「敬愛」を要求
天皇崇拝
↓
【教育】
教育勅語の復活
「国のために命を捧げる」教育
「天皇のために死ぬ」精神
↓
【象徴支配】
国旗損壊罪
国旗・国歌への「尊重義務」
↓
【思想統制】
治安維持法の肯定
スパイ防止法
反対者の弾圧
↓
【権力集中】
憲法改正(基本的人権の制限)
緊急事態条項
「公益及び公の秩序」による人権制限
↓
【国民動員】
「血を流す覚悟」
徴兵、戦争への動員
↓
【完成】
戦前体制の復活
天皇を中心とする全体主義国家
これは戦前日本そのものです。
計画的に、段階的に、戦前体制を復活させようとしているのです。
歴史は繰り返すのか
戦前も「良いこと」から始まった
1890年: 教育勅語発布──「道徳教育のため」
1925年: 治安維持法制定──「共産主義から国体を守るため」
1938年: 国家総動員法──「国家の安全のため」
どれも、最初は「良いこと」「必要なこと」とされました。
しかし結果は、310万人の死、思想・言論の完全統制、民主主義の破壊でした。
当時の人々は、まさかそのようなことになるとは思ってもいなかったでしょう。
しかし、段階的に、静かに、「合法的」に、全体主義は完成しました。
そして今、「ナチスの手口」に学んだ人たちが、同じパターンで自らの権力を強化しようとしています。
私たちは何をすべきか
1. 教育勅語礼賛を許してはいけない
高市早苗が教育勅語を「見事」と賛美したこと、神谷宗幣が教育勅語を肯定したこと──これを、私たちは記録し、記憶しなければなりません。
2. 歴史の教訓を思い出す
教育勅語が何をもたらしたのか。治安維持法が何をもたらしたのか。戦後日本が、なぜこれらを否定したのか。
3. 「良い部分もある」に騙されない
「親孝行は大切だ」「道徳教育は必要だ」──誰も反対できない「良いこと」を前面に出して、危険な本質を隠す。これは、権威主義者の常套手段です。
4. 全体像を見る
国旗損壊罪だけ、憲法改正だけ、教育勅語だけを見ていては、本質が見えません。これらを組み合わせて、全体像を見ることが重要です。
5. 声を上げ続ける
「過激だ」「左翼だ」と言われても、真実を語り続けることが重要です。
マルティン・ニーメラー牧師の詩:
ナチスが共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなかったから。
社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった。私は社会民主主義者ではなかったから。
彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった。私は労働組合員ではなかったから。
そして、彼らが私を攻撃したとき、私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった。
初期段階で声を上げることが、最も重要です。
結論: 戦前体制の復活を許してはいけない
高市早苗の教育勅語礼賛と天皇崇拝。
参政党・神谷宗幣の教育勅語肯定と治安維持法肯定。
そして:
- 国旗損壊罪
- 憲法改正(基本的人権の制限)
- 緊急事態条項
- 天皇の「元首」化
- 国旗・国歌への「尊重義務」
- 「血を流す覚悟」
これらは、すべて繋がっています。戦前体制の復活という、明確な意図の下に。
戦前体制の復活は、旧皇族・李家の復権に繋がります。
李家とはユダヤ人であり、「上級国民」と呼ばれる人たちのことであり、田布施一族とも呼ばれる人たちのことです。
【安倍晋三は李家】日本を支配する在日の正体「李家」。憲法改正は李家復権のため!!
【麻生太郎と安倍晋三はユダヤの末裔!!】水面下で進むユダヤ人日本移住計画
ユダヤ人・李家は陰ながら長年にわたり日本を支配してきました。
高市早苗の背後にいる麻生太郎も旧皇族の復帰を提案していますが、彼自身も天皇家の親戚であり、ユダヤ人です。
彼らは、憲法改正により日本を戦争のできる国にしようとしているだけでなく、自らの権力をより強大なものにしようとしています。
「国のため、国民のため」という言葉の裏には、そのような後ろ暗い思惑があるのです。
RAPTブログ、RAPT理論+αでは、彼らがどのように日本を支配してきたのか、詳しく伝えられています。
私たちは、真実を知り、情報発信を続けることで、彼らの悪巧みを阻止しなければなりません。
今回の記事も、AIを用いて作成しました。最後までお読みくださりありがとうございます。
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