エナジードリンクで、脳卒中や心筋梗塞に

毎日1本のエナジードリンクを飲むと、脳卒中のリスクが5倍増加する。

こちらの記事によると、エナジードリンクで、脳卒中の原因となる不整脈が増えるようです。

Energy drinks may make you five times more likely to have a stroke, as experts warn caffeine-packed pop could be fuelling a record rise in diagnoses of irregular heartbeats

脳卒中以外にも、エナジードリンクの過剰摂取で、心筋梗塞や痙攣、精神障害など、様々な健康被害を起こすようです。

–沢山ありますが、こちらから引用します–

■エナジードリンク摂取との関連が疑われる健康被害 (症例報告)

・I 型双極性障害のためリチウムを服用中で、症状が落ち着いていた 36 歳男性 (ブラジル) が、エナジードリンク「Red Bull」を 3 本摂取した夜に睡眠欲求が低下し、3 日後に再度 3 本摂取したところ、興奮、多動性上昇、不眠、性欲、苛立ちの増加を呈し、加療により改善した (PMID:11441790) 。

・僧帽弁逸脱症のため、医師からカフェイン摂取制限の指導を受けていた 25 歳女性 (オーストラリア) が、エナジードリンク「Race 2005」を 55 mL (カフェイン 10~19 g 含有) 摂取したところ、心室細動を生じて失神し、救命措置を受けたが死亡した (PMID:11419773) 。

・エナジードリンク 16 オンス (約 473 mL) 未満/回を週に 3~4 回、習慣的に摂取していた 25歳男性 (アメリカ) が、空腹時に「Monster」を多量に摂取したところ、30~60 分後に強直間代発作を生じ、高血圧、洞性頻脈、白血球増多を呈した。4 ヶ月後、空腹時に「Rockstar」24 オンス (約 710 mL) ×2 本を摂取して同様の症状を生じ、エナジードリンクの中止と加療により改善した (PMID:17349826) 。

・片頭痛の既往歴がある 19 歳男性 (アメリカ) が、ストレスのため空腹時にエナジードリンク24 オンス (約 710 mL) を数本摂取した約 2 時間後の痙攣を伴う強直間代発作を 2 回経験し、エナジードリンクの中止と加療により改善した (PMID:17349826) 。

・片頭痛の既往歴があり、エナジードリンクを習慣的に摂取していた28歳女性 (アメリカ) が、ストレス緩和と減量のためのサプリメント (カフェイン含有) とエナジードリンク「Monster」24 オンス (約 710 mL) を同時に摂取した後の強直間代発作、高血圧、頻脈を 2 回経験し、サプリメントとエナジードリンクの中止と加療により改善した (PMID:17349826) 。

・エナジードリンクを習慣的に摂取していた 24 歳男性 (アメリカ) が、エナジードリンク 24 オン ス ( 約 710 mL) 以上を摂取した後の強直間代発作を 2 年間で 4 回経験した(PMID:17349826) 。

・コーヒー摂取習慣があり、B 群パーソナリティ障害のため入退院を繰り返していたものの、症状が落ち着いていた 41 歳女性 (イスラエル) が、気分の高揚のためカフェイン、アミノ酸 (タウリン) 含有エナジードリンクを 5 本以上/日、1 週間摂取したところ、精神運動性激越、過覚醒、攻撃的な言動、衝動性の向上を呈し、摂取中止と加療により改善した (PMID:18291302) 。

・コーヒー摂取習慣があり、統合失調症のためデイケア療法を受けていた 25 歳男性 (イスラエル) が、カフェイン、アミノ酸 (タウリン) 含有エナジードリンクを8~9本/回、習慣的に摂取していたところ、数週間後より不安、過覚醒、暴言、強迫観念を生じ、摂取中止と加療により改善した (PMID:18291302) 。

・23 歳女性 (アメリカ) が、カフェインを含む炭酸飲料とともにエナジードリンク「GNC SpeedShot」を摂取したところ (摂取量不明) 、動悸、胸部絞扼感を生じ、上室性頻拍と診断され、加療により改善した (PMID:18374674) 。

・16 歳女性 (イタリア) が、エナジードリンク「Red Bull」 (250 mL、カフェイン 80 mg、タウリン 1,000 mg、グルクロノラクトン、ナイアシン、ビタミン B6、B12、ショ糖、ブドウ糖含有) 4~5 本/日を 1 週間摂取したところ、起立性不耐症、吐き気、眩暈、視野障害を伴う一過性意識障害を生じ、体位性頻脈症候群と診断され、摂取中止により改善した (PMID:18682891) 。

・28 歳男性 (オーストラリア) が、エナジードリンク (カフェイン 80 mg/本、タウリン、グルクロノラクトン含有) を 7~8 本、モトクロスレース参加前から終了までの 7 時間のうちに摂取したところ、レース中から胸骨後胸痛を、終了 20 分後に心室細動を生じて失神し、加療により改善した (PMID:19120009) 。

・大麻、コカインの使用歴があり、統合失調症のためハロペリドールデカン酸エステルによる治療中で、アルコール依存症の 43 歳男性 (アメリカ) が、エナジードリンク (カフェイン 160 mg/本含有) の摂取を開始し、8 週間のうちに 8~10 本/日まで増量して摂取し続けていたところ、被害妄想、自己没入、情動抑制、宗教妄想を生じ、摂取中止と加療により改善した(PMID:20194494) 。

・32 歳女性 (イングランド) が、クレアチンサプリメント「Creatamax」1 錠×2 回/日を 3 週間摂取したところ、不眠を経験。刺激誘発サプリメント「Ripped Fuel (TM) Ephedra Free」 (ダイダイ、ガラナ種子、セイヨウオトギリソウ含有) 2 錠×3 回/日を 2 日間摂取し、2 日目に 2 種類のサプリメントとともにエナジードリンク「Red Bull」6 本、コーヒー6 杯を摂取したところ、全身の不調、食欲不振、発汗、ほてり、振戦、苛立ち、構音障害、興奮、支離滅裂な言動、被害 妄想、記憶障害、眼球振盪、反射亢進を呈した。多量のカフェインと刺激誘発性物質の摂取による急性精神症状と診断され、加療により改善した (PMID:20433105) 。

・トゥレット症候群、強迫性障害、不安、うつ、アルコール依存症、喘息のためハロペリドール、ジアゼパム、アルプラゾラム、サルブタモールを服用中の 39 歳男性 (イギリス) が、エナジードリンク「Red Bull」 (カフェイン 80 mg/本含有) 24 本、ホメオパシー製品 (アナミルタ・コックルス、タカラマメ、ホミカ (nuxvomica) 含有) 2.5 本、Nurofen Plus (OTC 鎮痛薬、イブプロフェン 200 mg、コデイン 12.8 mg/錠含有) 72 錠を 3 日間のうちに摂取したところ、四肢麻痺、低カリウム血症、低リン血症を呈し、横紋筋融解症と診断された (PMID:20513219) 。

・胆管腫瘍のため 2 回の肝移植手術を受けた経験があり、タクロリムス (免疫抑制剤) を服用中の 16 歳男性 (ベルギー) が、健康維持のためエナジードリンク「Red Bull」 (250 mL、カフェイン 80 mg、タウリン 1,000 mg、グルクロノラクトン 600 mg、ナイアシン、ビタミン B2、B5、B6、B12、糖類含有) を 3 日のうちに 15 本摂取したところ、2 週間後に肝機能マーカー (AST、ALT) が上昇したが、4 ヶ月後に正常化した。その後、同じ製品を 4 時間のうちに 3 本摂取し、翌日にイブプロフェン (鎮痛薬) を服用したところ、次の日に黄疸を発症し、肝機能マーカー(AST、ALT、ビリルビン、γ-GTP) が上昇、治療の継続により改善した。当該製品との関連が疑われる薬物性肝障害と診断された (PMID:21674755) 。

・胃食道逆流症のためドンペリドン (ドーパミン受容体拮抗薬) を服用中の 19 歳男性 (イギリス) が、エナジードリンク「Red Bull」 (カフェイン、タウリン、グルクロノラクトン含有) 2~3 本/日を 1 週間摂取したところ、全身倦怠感、胸痛、寒気、呼吸困難を生じて医療機関を受診。後側部心筋梗塞と診断され、摂取中止と加療により改善した (PMID:22693185) 。

・統合失調症のためリスペリドンを服用中でコーヒー10 杯/日を日常的に摂取していた 27 歳男性 (ニュージーランド) が、エナジードリンク 1 本/日 (60 mL、カフェイン 200 mg、ガラナ 48mg 含有) を摂取して気分の高揚を感じたため 1 週間繰り返し摂取していたが、効果が得られなくなるとともに苛立ちと被害妄想を経験するようになり、15 分間のうちに同製品を 3 本摂取したところ、気分高揚、情緒不安定、脈拍数増加、不眠を呈し、摂取中止と服薬治療の継続により改善した (PMID:21401467) 。

・17 歳男性 (ドイツ) が、ウォッカ 1 L とともにエナジードリンク 3 L (タウリン 4,600 mg、カフェイン 780 mg 含有) を一晩のうちに摂取したところ、翌日の運動の直後に嘔吐、眩暈、過呼吸、頻脈、腎臓の痛みを呈した。翌日から血清クレアチニン値が上昇し、急性尿細管壊死と診断され、加療により改善した (PMID:21669898) 。

・ヘロイン、コカインの使用歴、僧帽弁閉鎖不全症、慢性 C 型肝炎、感染性心内膜炎の既往歴がある 28 歳男性 (ポルトガル) が、コーヒーとともにエナジードリンク「Red Bull」(カフェイン 80 mg/本含有) を約 6 本、4 時間のうちに摂取したところ、強直間代発作を生じ、血圧上昇、頻脈、発熱、低酸素症、代謝性アシドーシスを呈し、加療により改善した (PMID:22714613) 。

・38 歳男性 (イタリア) が、ストレスのためエナジードリンク「Red Bull」 (250 mL、カフェイン 80 mg、タウリン 1,000 mg、グルクロノラクトン 600 mg 含有) 5 本/日を 4 日間摂取したところ、頭痛、吐き気、嘔吐を生じ、発症から 1 週間後に医療機関を受診。高血圧が認められたため薬物療法を受けたが改善せず、羞明を生じて再受診したところ、脳 CT 検査で前交通動脈瘤破裂が認められ、加療により改善した (PMID:21286860) 。

・24 歳男性 (アメリカ) が、エナジードリンク (カフェイン、DMAA 含有) を少量ずつ、連続して摂取したところ、胸痛、呼吸不全、動悸を生じた。上室性頻拍、心室性頻拍が認められ、逆たこつぼ心筋症と診断され、加療により改善した (PMID:22451608) 。

・無症候の先天性 QT 延長症候群の 13 歳女児 (アメリカ) が、16 オンス (約 473.2 mL) のエナジードリンク 1 缶 (カフェイン 160 mg 含有) を 2 日に 1 回、2 週間摂取したところ、動悸、胸痛、動揺、眩暈を生じ、心電図検査で QT 間隔の延長が認められ、カフェイン摂取が先天性QT 延長症候群を背景とする症状発症の誘因となったと診断された (PMID:22001708) 。

・37 歳男性 (トルコ) が、空腹時にウォッカとともにエナジードリンク「Red Bull」 (250 ml、カフェイン 80 mg、ガラナ含有) 3 本を摂取したところ、直後に虚血性脳卒中、てんかん発作を生じ、加療により改善した (PMID:22867827) 。

・13 歳男子 (トルコ) が、エナジードリンク (カフェイン 80 mg/本含有、摂取量不明) を摂取したところ、約 8 時間後より胸痛を生じ、特発性冠動脈乖離と診断され、加療により改善した(PMID:24351951) 。

・28 歳男性 (トルコ) が、習慣的に 1 本/日摂取していたエナジードリンク (カフェイン 80 mg/本含有) を一度に 3 本摂取したところ、5 時間後に動悸、吐き気を呈したがバスケットボールの試合に出場。30 分間の試合後に意識不明となり救急搬送され、心室頻脈が認められ、治療を受けたが 3 日後に死亡した (PMID:23896014) 。

・II 型糖尿病、高血圧、不安、うつ病、アルコール依存症、心的外傷後ストレス障害、慢性閉塞性肺疾患、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、痛風、高トリグリセリド血症による膵炎のためゲムフィブロジル (高脂血症治療薬) 、ラモトリギン (抗てんかん薬) 、リシノプリル (ACE 阻害薬) 、ヒドロクロロチアジド (利尿薬) 、コルヒチン (痛風治療薬) 、イブプロフェン (消炎鎮痛薬) 、クエチアピン (抗精神病薬) 、セルトラリン (抗うつ薬) 、メトホルミン (糖尿病治療薬) 、グリピジド (糖尿病治療薬) を服用中の 40 歳男性 (アメリカ) が、禁酒とともにエナジードリンク「Red Bull」 (600 mL、カフェイン 190.5 mg/本含有) 5~6 本/日を日常的に摂取し始めたところ、約 3 ヶ月後に眠気、こわばり、睡眠時呼吸困難、吐き気、腹痛、食欲不振による低血糖発作を生じ、急性腎不全と診断され、エナジードリンクの摂取中止と加療により改善した。Naranjoの有害事象と被疑薬物の因果関係評価指標は probable (5) であった (PMID:24986632) 。

・ファロー四徴症の既往歴があり、自動植え込み式除細動器を装着中の 45 歳男性 (アメリカ)が、疲労のためエナジードリンク「Red Bull」3 本を 3~4 時間のうちに摂取したところ、30 分以内に立ち眩み、眩暈、除細動器による電気ショックを要する非持続性心室頻拍を生じた(PMID:25212551) 。

・46 歳男性 (スペイン) が、日常的にエナジードリンク (カフェイン 32 mg/100 mL 含有) を5~6 杯/日摂取していたところ、視界が不明瞭となり、習慣的なカフェインの多量摂取による黄斑症と診断された (PMID:25086883) 。

・31 歳女性 (ペルー) が、仕事量の増加に際してコーヒー摂取量を 2 杯/日から 5 杯/日に増量するとともにエナジードリンク (カフェイン 81 mg 含有) を 3~4 杯/日、数日間摂取したところ、苛立ちを生じたが疲労を感じにくくなったため、エナジードリンクを 10 杯/日に増量し (総カフェイン摂取量約 1,300 mg/日) 、不眠、幻聴、過活動、攻撃的となり救急外来を受診。躁状態と診断され、薬物療法を受けたがエナジードリンク 7~8 杯/日の摂取を継続していたところ改善がみられず、摂取中止により改善した。エナジードリンクの再摂取で症状が再発したが、摂取中止と加療により改善した(PMID:25179098) 。

・32 歳男性 (トルコ) が、エナジードリンク 5 本を摂取したところ、5~6 時間後より胸骨後胸痛、動悸、嘔吐を生じて医療機関を受診。冠動脈に血栓が認められ、加療により改善した(PMID:25464415) 。

・44 歳男性 (プエルトリコ) が、習慣的にエナジードリンク (カフェイン、ガラナ含有、摂取量、期間不明) を摂取後、レジスタンストレーニングを行っていたところ、運動中に重度の上腹部痛、眩暈を生じ、腹腔動脈乖離と診断された (PMID:26035983) 。

・双極性障害、気分障害、アルコール依存症、甲状腺機能低下症の既往歴、気分安定薬による副作用の経験、カフェインの常用習慣があり、クロナゼパム、ゾルピデムを服用中の 69 歳女性 (アメリカ) が、精神的ストレスをやわらげるため、コーヒー32 オンス (約 946 mL) /日を摂取し始めたところ、気分障害と被害妄想を生じた。ルラシドン (抗精神病薬) の服用によって寛解したが、副作用の消化器症状を生じ、体重増加のため自己判断で服用を中止した上でコーヒー64 オンス (約 1,814 mL) 、コーラ 2 缶/日 (カフェイン摂取量約 840 mg) を数日間摂取したところ、不眠、談話心迫、焦燥感、注意散漫、情緒不安定となり入院し、カフェイン飲料の摂取の摂取中止と加療により改善した。その後、コーヒー32 オンス、コーラ 2 缶、エナジードリンク 1/3 本(カフェイン摂取量約 526 mg) の摂取により症状が再発し、カフェイン制限による躁症状の改善、うつ症状の発症、再摂取による躁症状の発症を繰り返した (PMID:25953052) 。

・28 歳男性 (モロッコ) が、長時間の運転に備えてエナジードリンク「Burn」 (カフェイン 79mg/缶含有) を4缶 (1 L) 摂取したところ、口渇、発汗、吐き気を生じ、低カリウム血症と診断され、加療により改善した (PMID:26453526) 。

・ビール 2~3 本/日の飲酒習慣のある肥満の 28 歳男性 (アメリカ) が、エナジードリンク「Monster」 (カフェイン 160 mg/本含有) 2 本/日を数ヶ月間摂取したところ、動悸、嘔吐、吐血を生じた。多量のカフェインを含むエナジードリンクの摂取が原因と診断され、加療により改善した (PMID:27471919) 。

・50 歳男性 (アメリカ) が、労働時の集中力向上のためエナジードリンク (ナイアシン 40 mg/本含有) 4~5 本/日を 1 週間摂取したところ、全身倦怠感、食欲不振、腹痛、吐き気、嘔吐、黄疸を生じ、その後 2 週間摂取を続けていたところ、暗色尿を呈したため医療機関を受診。肝機能マーカー (AST、ALT、ALP、直接ビリルビン) の上昇、肝細胞架橋壊死が認められ、エナジードリンクの多量摂取による急性肝炎と診断され、摂取中止と加療により改善した(PMID:27803015) 。

・19 歳男性 (コソボ) が、タウリン含有エナジードリンクを摂取 (摂取量不明) した後の滲出性多形紅斑を 2 回経験し、加療により改善した (PMID:28006882) 。

・習慣的にエナジードリンクを多量に摂取していた 44 歳女性 (アメリカ) が、16 オンス (約473.2 mL) のエナジードリンク「Monster Energy」8 缶 (カフェイン 800 mg 含有) を摂取したところ、激しい頭痛、頸部硬直、光過敏を生じた。動脈瘤、クモ膜下出血、内頸動脈の血管攣縮がみられ、手術により改善したが右上肢の筋力低下が残った (PMID:27481912) 。・22~26歳の男性3名 (イタリア) が、エナジードリンクを単独 (総カフェイン摂取量125 mg、2 名) またはアルコールとともに (総カフェイン摂取量 80 mg、1 名) 摂取したところ、8 時間以内に頻脈性不整脈、心房細動を生じた (PMID:27782932) 。

・20 代男性 (日本) が、眠気覚ましのため日常的にエナジードリンクを摂取していたところ (摂取量、期間不明) 、嘔吐を伴う体調不良を生じたが摂取を継続。大量の嘔吐、呼吸困難を生じて死亡し、死後の消化管カフェイン濃度が高値であったことから、カフェインを含むエナジードリンクとカフェイン製剤の併用が原因の中毒と考えられた (2017119090) 。

・高血圧のためエナラプリルを服用中の 48 歳男性 (コスタリカ) が、夜間の仕事に備えてエナジードリンク (473 mL) 3 本を 30~40 分のうちに摂取したところ、30 分後に不快感、動悸、頭痛、右目の視力低下を生じ、網膜内出血と診断され、加療により改善した (PMID:27904988) 。

・心筋梗塞のため手術歴があり、アスピリン、クロピドグレル (抗血小板薬) 、アトルバスタチン (HMG-CoA 還元酵素阻害薬) 、ラミプリル (ACE 阻害薬) 、ビソプロロール (β遮断薬) 、アムロジピン (カルシウム拮抗薬) を服用中の 53 歳男性 (イギリス) が、術後 4 週目に行われた心電図運動負荷試験の直前にエナジードリンク「Red Bull」 (カフェイン 80 mg、タウリン1,000 mg、グルクロノラクトン 600 mg/本含有) を 2 本摂取したところ、安静時および最大血圧の上昇、心拍数増加、心室性期外収縮、ST 低下を生じた (PMID:28751429) 。

・乾癬の既往歴がある37歳男性 (イタリア) が、タウリンを含むエナジードリンクを数ヶ月間、多量に摂取したところ (摂取量不明) 、皮膚症状が再発し、摂取中止により改善した(PMID:28906095) 。

・27 歳男性 (セルビア) が、感冒症状の自覚がありながら大量の酒とともにエナジードリンク2 L (カフェイン 500 mg、タウリン含有) を 6 時間のうちに摂取し、吐き気、嘔吐、下痢、顔面および四肢の浮腫、暗色尿を生じて医療機関を受診。白血球増多、低カリウム血症、低ナトリウム血症、たんぱく尿が認められ、痙攣の後昏睡状態となったが加療により改善した。急性溶結性連鎖球菌感染後糸球体腎炎、大量の飲酒とカフェイン摂取による急性低ナトリウム血症により昏睡を生じたと診断された (PMID:28268230) 。

・20 歳女性 (ポーランド) が、自家製の純カフェイン入りエナジードリンクを摂取していたところ (摂取量、期間不明) 、嘔吐し、急性心肺機能不全のため死亡した (PMID:28656354) 。

–引用ここまで–

エナジードリンクの健康被害は、含まれているカフェインが主な原因だと言われています。

カフェインは「アルカロイド」の一種で毒ですから、沢山摂取すれば命を落とすことがあります。

コーヒーやお茶など、通常の飲用範囲でしたら中毒にはなりませんが、風邪薬や眠気防止薬にもカフェインは入っているので、意図せず大量摂取してしまう事があり注意が必要です。

実際、カフェイン中毒の救急搬送では、眠気防止薬が主な原因となっています(こちら)。

カフェインを悪者にし過ぎて不安を煽ってしまってはいけないので、通常の摂取量では問題がないことをここで示しておきます。

coffee

コーヒー摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について

エナジードリンクとコーヒーとでは、カフェインの含有量に違いがないようですが、エナジードリンクには他にも添加物が入っていて健康被害が出ていますので、お薦めはできません。

caffeine

(表はこちらから引用)

疲れた時にエナジードリンクを飲まれている方。

是非、こちらの記事、動画をご覧になって下さい。

疲れ知らずで活力に満ち溢れ、健康でいつまでも若々しく生きることができます。

RAPTブログに出会い、少ない睡眠時間でも疲れが取れ、元気に活発に活動できるようになった!(十二弟子・ミナさんの証)