典型的なコロナ肺炎のCT所見はない

現在流行っている(といわれている)、COVID-19肺炎。

CTで、「コロナに特徴的な画像所見です!」と患者さんに説明している人がいますが、大丈夫でしょうか。

陰謀論を抜きにして、これまでの医学の常識の範囲でも、新型コロナと他のウイルス性肺炎を鑑別することは不可能です。

日本放射線科専門医会が声明「新型コロナCTで鑑別不可能」

それでも、なぜかコロナ肺炎の典型的なCT所見なるものがありますが…

COVID-19肺炎のCT所見

日本医学放射線学会や日本放射線科専門医会・医会によると、コロナ肺炎では、以下のような画像所見を呈するそうです(こちらから引用)

典型的な所見
  1. 初期は片側性ないし両側性の胸膜直下のすりガラス影、背側または下葉優位
  2. 円形の多巣性のすりガラス影
  3. 進行するとcrazy-paving patternやコンソリデーションなどの割合が増加
  4. 器質化を反映した索状影の混在
非典型的な所見
  1. すりガラス影を伴わない区域性の浸潤影
  2. 空洞、境界明瞭な結節・腫瘤
  3. 小葉中心性の粒状影、tree-in-bud appearance
  4. 胸水(重症例ではみられることがある)

(中略) 本指針は暫定的なものであり、今後、感染のフェーズに応じて適宜改訂する可能性がある。

一応、同サイトに

特徴的な CT 所見が報告されているが、他のウイルス性肺炎や特発性器質化肺炎、慢性好酸球性肺炎等の他疾患とのオーバーラップがあり、有病率の小さい集団においては、偽陽性例の影響が高い。

とも、記載されています。

CTでは、肺炎があることは分かっても、その原因は分かりません。特に、薬剤性肺炎のCT所見は多彩で、他の原因による肺炎と鑑別不可能です。

The high-resolution CT manifestations of drug-induced lung disease imitate other entities such as infection, pulmonary fibrosis, and disease recurrence. The diagnosis should be suspected in patients receiving one or more drugs known to be potentially damaging to the lung and with radiologic findings consistent with interstitial pneumonitis and fibrosis, hypersensitivity reaction, acute respiratory distress syndrome, or bronchiolitis obliterans organizing pneumonia. The main value of high-resolution CT is in the depiction of parenchymal abnormalities in symptomatic patients who have normal or questionable findings on chest radiography.

Drug-Induced Lung Disease High-Resolution CT Findings

症状があり、PCR検査が陽性で、肺炎像があれば、コロナ肺炎と診断されるのでしょうが、PCR検査は不正確ですし、薬の内服後やワクチン接種後に病気になったら、薬・ワクチンの副作用を考えるのは基本だと思います。

それに、そもそもの話として、世界の誰もコロナウイルスやその他のウイルスの存在を証明できていないので、ウイルス性肺炎と診断することも不可能です。

そのような訳ですから、コロナ肺炎やウイルス性肺炎を診た時には、薬やワクチンの副作用を積極的に疑うべきですし、薬害防止に努めるべきだと思います。

最後に、薬剤性肺炎だと思うけれども、コロナ肺炎と診断されたCT画像です。このような人が沢山います。

 

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