口腔の健康と重金属:虫歯・歯周病と全身疾患

私たちの体内に入り込んだ金属や重金属は、様々な経路で健康に影響を及ぼします。

今回は、金属や重金属と、虫歯や歯周病との関連、および動脈硬化との関連についてお伝えしたいと思います。

以下の論文では、歯周炎(歯周病の進行した状態)と金属との関係が示されています。

Association between metal exposures and periodontitis among U.S. adults: the potential mediating role of biological aging

論文では、バリウムやカドミウム、コバルト、セシウム、モリブデン、鉛、タリウム、タングステン、ウランなどの金属と、歯周炎との関係が調査されています。

その結果、カドミウムや鉛は、単独でも歯周炎と正の相関を示したとのことです。

また、これらの金属が複数同時に存在する場合も歯周炎と有意に関連しており、特にカドミウム、鉛、タリウム、バリウムが最も寄与していたそうです。

結論としては、「これらの相関関係は、生物学的老化によって部分的に媒介されている可能性があり、金属が細胞の老化と体全体の老化を促進することで、歯周炎のリスクを高める可能性があることを示唆しています。」とのことです。

また、金属や重金属は、虫歯の原因になる可能性もあります。

歯は酸で溶ける(脱灰)ので、酸は虫歯の原因と考えられています。

脱灰した歯は唾液によって再石灰化されますが、口の中の環境が酸性になり続けたりすると、再石灰化が追いつかず、虫歯が進行してしまいます。

酸性の飲み物や食べ物を摂取すると、口の中のpHが下がり、歯が溶けるので、以下のようなものに注意が必要と言われています。

  • 炭酸飲料
  • 柑橘類の果物やジュース
  • お酢を使った食べ物
  • スポーツドリンク

そして、歯を守るために、以下のように言われています。

  1. 酸性食品の摂取後すぐに水でうがいをする
  2. 酸性食品を摂取した直後の歯磨きは避ける(エナメル質が柔らかくなっているため)
  3. 唾液の力を活用する

唾液には歯の再石灰化を促進する作用がありますが、金属や重金属の慢性的な低用量曝露があると、唾液に金属や重金属が排泄され、再石灰化のプロセスが妨げられる可能性があります。

また、唾液の質が変化して、歯を溶かしてしまう可能性も考えられます。

これらについては研究が不十分ですが、可能性は否定できません。

現在、虫歯や歯周病が、動脈硬化と関連していると言われています。

狭心症や心筋梗塞などの心臓病の患者さんでは、虫歯が多いとされています。虫歯が多いと動脈硬化が進展しやすいのです。

虫歯や歯周病が動脈硬化を起こすのは、歯周病菌やその菌体成分などが、直接、血管に障害を与えたり、炎症の起きた歯周組織で作られる炎症性物質(CRP、IL- 6など)が血流を通じて心臓や血管に移動し、血管内皮細胞や動脈硬化部分の免疫細胞が活性化されて、動脈硬化を進展させるとされています。

https://www.kurotobi-clinic.com/column/entry408.html

また、歯周病が、糖尿病や心臓病、骨粗しょう症、肥満、脳梗塞、認知症、誤嚥性肺炎、関節リウマチ、低体重児出産・早産、がん、慢性腎臓病、非アルコール性脂肪肝など、全身のさまざまな病気のリスクになると言われています(こちら)。

しかし、動脈硬化の危険因子として重金属曝露があります。

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その他の病気も重金属による病気として知られています。

例えば、カドミウムと骨粗しょう症、水銀と肥満、糖尿病、認知症、低体重出産・早産など。

また、「がん」は医療利権が捏造した病気です。

重金属は、薬やワクチンに含まれていますし、食品添加物にも含まれている可能性があります。

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虫歯や歯周病がさまざまな病気を引き起こすと言われていますが、実際には、金属や重金属がそれらの病気を引き起こすだけでなく、虫歯や歯周病の原因にもなっていると考えられます。

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