自己免疫疾患と有毒な化学物質の関係

今回も自己免疫疾患のお話です。

有毒な化学物質が自己免疫疾患を引き起こす可能性があることは、これまでの研究でも指摘されています。特に重金属は、多発性硬化症や筋萎縮性側索硬化症(ALS)、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、自己免疫甲状腺炎など、さまざまな自己免疫疾患と関連していると考えられています。

また、神経の炎症、慢性疲労症候群、乾癬、アトピー性湿疹などの症状にも関連している可能性があると言われています。

The Link Between Heavy Metals & Autoimmune Disease

重金属だけでなく、カビやカビが放出する有毒ガス、そして農薬も自己免疫疾患と関連している可能性があると指摘されています。

特にカビは、自己免疫疾患だけでなく、粘膜の炎症、アレルギー、神経や皮膚の病気、多重化学物質症候群などの原因になることが報告されています。

多重化学物質症候群とは

カビや自己免疫疾患を引き起こすメカニズムは分かりませんが、カビが発生する環境そのものが重金属で汚染されている可能性も考えられます。そのため、カビが直接の原因ではなく、実は重金属が真の原因なのかもしれません。

一方、農薬についても、慢性関節リウマチや全身性エリテマトーデスとの関連が指摘されています。特に、仕事中に農薬を扱う農業従事者は、全身性自己免疫疾患で死亡するリスクが高いとする研究もあります。

3 Surprisingly Common Toxins Linked to Autoimmune Disease

Severe Sequelae to Mold-Related Illness as Demonstrated in Two Finnish Cohorts

以前の記事で、自己免疫疾患と有害な化学物質との関連性についてお伝えしました。

自己免疫疾患の正体

自己免疫性疾患という病気は存在しない。

今回は、特定の自己免疫疾患と毒性化学物質の関係を示す研究について紹介し、複雑に思える自己免疫疾患の原因も、やはり である可能性が高いことをお伝えしました。

また、カビが発生しやすい環境では、自己免疫疾患をはじめとするさまざまな病気が発症しやすいこともお伝えしました。

現代社会では、重金属、農薬、カビ、溶剤、ワクチン、医薬品など、さまざまな 有害物質 が私たちの身の回りに存在しています。これらは知らず知らずのうちに体内に蓄積し、自己免疫疾患をはじめとする多くの健康リスクを引き起こしている可能性があります。

健康を守るためには、こうした有害物質への暴露をできるだけ減らし、身体に蓄積しないよう意識することが重要です。

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