やはり薬剤耐性菌は、重金属耐性菌だった!!

今回は、「薬剤耐性菌(抗生物質耐性菌)」は「重金属耐性菌」であることを示す論文を発見したので、お伝えしたいと思います。

金属イオンや抗生物質に対する微生物の抵抗性は、プラスミドが担っているようですが、抗生物質に対する耐性を決定するプラスミドが、金属に対する耐性も決定しているようです。

つまり、薬剤耐性菌 = 重金属耐性菌です。昔から分かっていたようですね。

It is noteworthy that the same plasmids which determine resistance to antibiotics also mediate resistance to metals.

(抗生物質に対する耐性を決定するプラスミドが、金属に対する耐性も決定していることは注目に値する。)

(中略)

薬剤耐性を支配しているプラスミドには,水銀,カドミウム,砒素,鉛どいった重金属に対する耐性を同時に支配しているものが多数存在することが知られている。これらの重金属耐性菌についてはすでに多くの研究が疫学的,遺伝学的,生化学的な立場からなされている。筆者らも大腸菌,緑膿菌,黄色ブドウ球菌などの菌について,これらの生体に有害な重金属に対する耐性菌の疫学的遺伝学的検討を加え,重金属耐性菌の出現頻度が薬剤耐性のそれと同程度もしく はより高いということ,さらに水銀耐性の大部分がプラスミドによって支配されていることを明らかにした。

Studies on Heavy-Metal Resistance in Clinical Isolates of Proteus mirabilis

論文中では、薬剤耐性菌が金属耐性を持つ理由として、環境汚染が原因と推測されていますが、薬に重金属が密に混入されていると考えれば、話は簡単です。

少なくとも、水銀、カドミウム、ヒ素が薬に入っていそうです。終わっていますね。

余談ですが、薬だけでなく、食品添加物の中にも、ヒ素や鉛が含まれているものがあるようです(こちら)。

マスクにも鉛やカドミウムなどの化学物質が含まれている可能性があるそうです。

わざとですよね。

おすすめ