水銀の毒性ーまとめー

水銀は、細胞、心臓血管、血液、肺、腎臓、免疫、神経、内分泌、生殖、および胚に重大な影響を及ぼします。

今回は、こちらの論文から情報を頂きました。

Environmental Mercury and Its Toxic Effects

  • 環境水銀は、元素状、無機水銀状、有機水銀状で存在する。
  • 水銀の気化や水銀を含む物質の燃焼によって形成される有毒な蒸気は、呼吸器系に入り、容易に循環系に移行する。
  • 吸入した水銀の平均的な全身の生物学的半減期は約60日。
  • 水銀蒸気は酸化されると脂溶性になるため、腎皮質、肝臓、特に脳で生物濃縮される可能性がある。
  • 脳における水銀の半減期は20年程度と推定されている。
  • 無機水銀の平均的な全身半減期は約40日。
  • 有機水銀の最も一般的な形態はメチル水銀で、生物学的半減期は39~70日。
  • 水銀は250以上の症状を引き起こすので、正確な診断が困難。
  • 水銀は血液から速やかに排出され、さまざまな組織に再分布・隔離されるため、血中水銀濃度と水銀中毒の重症度には直接的な相関がない可能性がある。
  • 心臓への水銀の蓄積は心筋症に寄与する。
  • 特発性拡張型心筋症で死亡した人の心臓組織中の水銀濃度は、他の形態の心臓病で死亡した人に比べて平均22000倍高い。
  • 水銀中毒は、特に45歳以下の人に胸痛や狭心症を引き起こすことがある。
  • 水銀はヘモグロビンの形成に障害をもたらし、溶血性貧血や再生不良性貧血などの貧血を起こす。
  • 水銀は消化酵素の生成や機能を障害する。
  • 胃腸系への影響は、通常、腹痛、消化不良、炎症性腸疾患、潰瘍、血性下痢として現れる。水銀の摂取は、腸内細菌叢の破壊とも関連している。
  • 腎障害を引き起こす。
  • Klinghardtの原則:「すべてではないにせよ、ほとんどの慢性感染症は、免疫システムの故障によって引き起こされるのではなく、致死的な重金属環境に対する免疫システムの意図的な適応である」
  • 水銀は、多形核白血球(好中球など)に害を及ぼし、免疫系の機能を低下させることが長年知られている。
  • 水銀を摂取すると、酵母、細菌、カビが増加し、体内の余分な水銀を吸収する保護的な働きをすると考えられている。
  • 水銀を含む有害金属の体内負担が大きい成人の場合、抗生物質によってカンジダ・アルビカンスなどの病原体を無差別かつ急速に破壊すると、その中に含まれていた大量の有害金属が急激に放出され、非常に危険な状態になる可能性がある。
  • 水銀の身体負担は、アレルギー疾患、筋萎縮性側索硬化症、関節炎、自己免疫性甲状腺炎、自閉症/注意欠陥多動性障害、湿疹、てんかん、乾癬、多発性硬化症、関節リウマチ、統合失調症、強皮症、全身性エリテマトーデスなど多くの免疫・自己免疫疾患との関連や関与が指摘されている。
  • 神経系における水銀の最も破壊的な影響は、エネルギーの生産に支障をきたし、細胞の解毒プロセスが損なわれて、細胞が死ぬか、慢性的な栄養失調の状態になること。
  • 水銀は血液脳関門を損傷し、他の有害金属や物質が脳に侵入することを容易にする。
  • 中枢神経系における水銀中毒の影響としては、うつ病、パラノイア、極度のイライラ、幻覚、集中力の欠如、記憶喪失、手、頭、唇、舌、顎、まぶたの震え、体重減少、恒常的に低い体温、眠気、頭痛、不眠、疲労など。
  • 失明、網膜症、視神経症、難聴、嗅覚の低下、触覚の異常など、他の特殊感覚系にも様々な影響を及ぼす。
  • 自閉症との関連が指摘されている。
  • 下垂体、甲状腺、副腎及び膵臓の障害により内分泌系に影響を与えうる。
  • 水銀の影響を最も受けると思われるホルモンは、インスリン、エストロゲン、テストステロン、およびアドレナリンです。
  • 水銀は、副腎皮質ホルモンの一つであるコルチコステロンの血漿レベルを低下させるので、副腎皮質刺激ホルモンの代償的な上昇を引き起こし、副腎過形成につながる。水銀による副腎過形成は、最終的に副腎にストレスを与え、副腎の萎縮を引き起こし、アジソン病の発症の原因因子となりうる。
  • 水銀は、下垂体の機能を低下させる。下垂体機能低下はうつ病や自殺願望と関連しており、10代やその他の脆弱なグループの自殺の主要因となっている。
  • 下垂体への作用により、高血圧や多尿を引き起こす。
  • 甲状腺は、体がエネルギーを燃焼する速さ、タンパク質を作る速さ、他のホルモンに対する体の感度の高さを制御する。
  • 水銀は、甲状腺ホルモン産生を阻害し、体温調節障害、甲状腺機能低下症、甲状腺炎、うつ病を引き起こす。
  • 膵臓も水銀の影響を受けやすく、インスリンの機能も阻害し、血糖値の調節障害を引き起こす。
  • 水銀濃度の上昇が男女ともに不妊症と関連している。
  • 男性では、水銀は精子形成、精巣上体精子数、精巣重量に悪影響を及ぼす可能性がある。また、水銀と勃起不全を関連付ける証拠も存在する。
  • 女性では、水銀は下垂体前葉からの卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)の放出を阻害することが示されており、その結果、エストロゲンとプロゲステロンのレベルに影響を与え、卵巣機能不全、月経痛や月経不順、早発閉経、子宮後屈につながる。
  • 水銀は流産、自然流産、死産、低出生体重児など、胎児毒性にも関連している。
  • 新生児では、妊娠中の水銀曝露は、神経管欠損、頭蓋顔面奇形、成長遅延などと関連している。
  • 水銀は胎盤を通過することが知られており、胎児の脳の発達を阻害し、発達の後期に脳性麻痺や精神運動遅滞をもたらすことがある。

以上。

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