薬の副作用-胃腸障害-

前回記事でタコイボ胃炎について言及しました。タコイボ胃炎やその他の胃炎は頻度が高く、検診でよく見つかります。

薬物による消化器系合併症

胃炎の原因は、ストレスや過労、睡眠不足、ピロリ菌などがよく言われていますが、薬も主要な原因の一つです。

ピロリ菌に次いで、胃炎を引き起こす原因となるのは薬剤による副作用です。 代表的なのは非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)です。

薬剤性起因性胃炎:ピロリ菌に次いで、胃炎を引き起こす原因となるのは薬剤による副作用です。

NSAIDs は、解熱剤や痛み止めとして、沢山の人が気軽に内服していると思いますが、胃だけでなく、食道や小腸、大腸にも炎症を起こします。これは、湿布(貼り薬)でも起こります。

NSAIDs だけでなく、抗精神病薬や抗うつ薬、経口糖尿病治療薬(メトホルミン)、鉄剤、利尿剤、降圧剤、抗生物質、抗がん剤など、胃腸障害を起こす薬が沢山あります。

炎症や潰瘍だけでなく、胃腸の動きが障害され、胃食道逆流症や下痢、便秘になることもあります。

NSAIDs が胃潰瘍を起こすことは良く知られていると思いますが、小腸にも頻繁に潰瘍や炎症を起こすので、粘膜の発赤やびらん、小腸狭窄(腸閉塞の原因)、タンパク漏出性腸症、穿孔を起こすことがあります。

また、抗生物質や経口避妊薬が、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患のリスクを引き上げるとも言われています。

Drug-induced gastrointestinal disorders


薬に副作用があるのは当たり前で、副作用で命を落とす人もいます。医者はそれを良く知った上で、薬を使っています(と言う人がいます)。

しかし、医学の世界が利権に塗れており、嘘だらけだと分かったので、本当に薬が必要なのか、よく考える必要があります。

日本では薬の副作用死に関する研究がなされておらず、どれだけの人が副作用で亡くなっているのか分からないようですが、10万人以上という意見があります(*抗がん剤で何十万人という人が、毎年亡くなっています)。

欧米では副作用死に関する調査研究も行われており、米国では年間推計10万6000人が副作用で死亡(全米医師会報、トロント大学のチームの研究報告)と具体的な数まで出ています。

世界一、薬を飲むのが好きな国なのに、残念ながら日本ではこのような「副作用死」に関する調査研究はなされていませんが、日本での副作用死はアメリカよりずっと多いと考えられます。その最大の理由は欧米では「1剤処方」が基本、多くても2剤であるのに対し、日本では5剤以上の処方が当たり前になっているからです。筆者が確認しているケースでは、あちこちの医療機関で受診し、84剤を処方されていた人もいました。

特に、窓口の自己負担率が1割である75歳以上の高齢者には10剤以上を処方することもよくあります。体力が低下し、本来選択的に薬を処方しないといけない年代の方たちが目を覆いたくなるような“薬漬け”にされているのです。その結果、多くのおじいちゃん、おばあちゃんが命を落としていることは、容易に察しがつきます。

4剤以上の併用は危険

アメリカの医師が若いドクター向けに書いた名著『ドクターズルール425 医師の心得集』(クリフトン・K・ミーダー編、福井次矢訳/南江堂)には、医師が持つべき「薬に関する心得」として次のような提言が出てきます。

(1)4剤以上飲まされている患者は、医学の知識が及ばない危険な状態にある。

(2)薬の数が増えれば増えるほど、副作用のリスクは加速度的に増す。

(3)処方を中止しても、患者の状態が悪くなるような薬はほとんどない。

(4)可能ならば、薬の処方を全部やめる。それができないなら、できるだけ薬を出さないようにする。

(5)効いているのか疑問に思った薬は、たぶん効かない薬だ。

(6)「患者は処方通りに薬を飲まない」

この中で特に興味深いのは(1)で、最初に「4剤以上飲まされている患者は、医学の知識が及ばない危険な状態にある」と断定していることです。

もしそうだとしたら、いったいどれだけの日本人が「医学の知識が及ばない状態」にあるのでしょうか。4剤以上服用している日本人は、5~6人に1人はいるといわれているので、2000~2500万人が医学の知識の及ばない状態、言い換えれば、いつ副作用死してもおかしくない状態にあるのです。

(2)の「薬の数が増えれば増えるほど、副作用のリスクは加速度的に増す」ということも、肝に銘じておくべきことです。現在の日本では、10剤以上の併用も珍しいことではなくなっているからです。

 いまだかつて、10種類以上の薬を20年以上も飲み続けるとどうなるのかという実験が行われたことはありません。そのため、どんなことになるかわからないまま、壮大なスケールで国民の薬漬けが進行しているのが日本の現状なのです。

ニュースサイトで読む: https://biz-journal.jp/2015/05/post_10031.html Copyright © Business Journal All Rights Reserved.

「4剤以上服用すると医学の知識が及ばない危険な状態である」ということですが、知らない人のほうが多いのではないでしょうか。

薬の副作用は、明らかになっていないもの、認知されていないものがあります。

その上、今起きているコロナ茶番では、騙す医者、騙されている医者が沢山いることが明らかになりました。

また、製薬会社が、薬と称して毒を売っている事も明らかになりました。

繰り返しになりますが、今、薬を服用している人は、本当にそれが必要なのか、今一度考えて頂きたいと思います。

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