胃薬の危険性
前回記事で、胃薬が炎症性腸疾患の発症に重要な役割を果たしている可能性についてお伝えしました。
胃薬は、抗生物質やその他の薬と併用して処方されますし、一部はドラッグストアでも簡単に手に入ります。
今回は、その胃薬の危険性についてお伝えしたいと思います。
プロトンポンプ阻害薬(PPI)という胃酸の分泌を抑制するために使用される薬があります。(これは処方箋が必要です)
胃食道逆流症や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、ヘリコバクターピロリの除菌、 NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)による潰瘍の予防などに使用されます。
最近の研究では、PPIは自己免疫疾患のリスクを高めることが示されています。
PPI治療を受けたと特定された297,099人の患者のうち、全体の平均(SD)年齢は49.17(15.63)歳で、被験者の56.28%が男性でした。PPI非投与群と比較して、バセドウ病(aHR=3.28)、橋本甲状腺炎(aHR=3.61)、自己免疫性溶血性貧血(aHR=8.88)、免疫血小板減少性紫斑病(aHR=5.05)、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病(aHR=4.83)、重症筋無力症(aHR=8.73)などの臓器特異的ADの調整ハザード比(aHR)が高かった。さらに、強直性脊椎炎(aHR=3.67)、関節リウマチ(aHR=3.96)、原発性シェーグレン症候群(aHR=7.81)、全身性エリテマトーデス(aHR=7.03)、全身性血管炎(aHR=5.10)、乾癬(aHR=2.57)、全身性強皮症(aHR=15.85)、炎症性ミオパチー(aHR=37.40)などの全身性自己免疫疾患も調整ハザード比(aHR)が高くなりました。さらに、PPIの使用と自己免疫疾患のリスクの間に用量依存的な影響は認められませんでした。
Proton Pump Inhibitors Increase the Risk of Autoimmune Diseases: A Nationwide Cohort Study
例えば、aHR=3.28は、リスクが基準群に比べて3.28倍高いことを意味します。
その他、PPIの副作用として、過敏症による発疹など、便秘・下痢などの消化器症状、肝機能障害、偽膜性大腸炎、薬物性肝障害、間質性腎炎、無顆粒球症、間質性肺炎、薬剤性貧血、スティーヴンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死融解症、アナフィラキシー、血小板減少、溶血性貧血、横紋筋融解症、劇症肝炎、低ナトリウム血症、視力障害、血管浮腫などがあります(こちら)。
その他にも、冠動脈疾患、脳卒中、心不全、心房細動などの不整脈、静脈血栓塞栓症などのリスクが増加することが確認されています。
Proton Pump Inhibitors Associated With Higher Risk for Cardiovascular Disease
また、PPIは薬剤耐性菌(=重金属耐性菌)の誘導に関連しています(こちら)。
胃酸分泌抑制によって外来の薬剤耐性菌が胃を通過しやすくなると考えられているようですが、恐らく、PPIに重金属が含まれていることが原因でしょう。
上記の副作用は重金属によって引き起こされている可能性があります。
また、PPIやその他の薬には、酸化チタンを含むものがあります。
酸化チタン(TiO₂)は、医薬品において一般的に使用される添加剤であり、主に色素やオパシファイア(不透明化剤)として利用されています。以下に、酸化チタンを含むいくつかの医薬品の例を挙げます。
酸化チタンを含む医薬品の例
デュロキセチンカプセル
- デュロキセチン塩酸塩を含むカプセルで、抗うつ薬として使用されます。
アモキシシリンカプセル
- 抗生物質で、酸化チタンが添加されています。
セファレキシンカプセル
- 抗生物質の一種で、酸化チタンが含まれています。
ロサルタンカプセル
- 高血圧治療薬で、酸化チタンが添加されています。
メトホルミン塩酸塩錠
- 糖尿病治療薬で、酸化チタンが含まれています。
シクロスポリンカプセル
- 免疫抑制剤で、酸化チタンが添加されています。
リシノプリル錠
- 高血圧や心不全の治療に使用されるACE阻害剤で、酸化チタンが含まれています。
フルオキセチンカプセル
- 抗うつ薬で、酸化チタンが添加されています。
オメプラゾールカプセル
- 胃酸分泌抑制薬で、酸化チタンが含まれています。
ロキソプロフェンナトリウム錠
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で、酸化チタンが添加されています。
酸化チタンを含むプロトンポンプ阻害薬の例
エソメプラゾール
- エソメプラゾールは、酸化チタンを含むPPIの一つで、主に胃食道逆流症(GERD)や消化性潰瘍の治療に使用されます。
オメプラゾール
- オメプラゾールも酸化チタンを含むPPIで、同様に胃酸過多に関連する疾患の治療に用いられます。
ランソプラゾール
- ランソプラゾールは、酸化チタンを含む別のPPIで、消化性潰瘍やGERDの治療に使用されます。
ドラッグストアで販売されている酸化チタンを含む胃薬
ガスター10: この薬は、胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカーで、酸化チタンが添加物として含まれています。胃痛やもたれ、胸やけの症状に効果があります。ドラッグストアで購入可能です。
ブスコパンA錠: 胃腸の異常な緊張を和らげる薬で、酸化チタンが含まれています。胃痛や腹痛に効果があり、こちらもドラッグストアで手に入ります。
ストマオフ糖衣錠: この薬も酸化チタンを含み、胃痛や腹痛、胸やけに効果があります。ドラッグストアで購入可能です。
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酸化チタン(酸化チタンナノ粒子)は、医薬品以外にも食品添加物として使用されますが、以下のような毒性が知られています。
酸化チタン(TiO₂)は、広く使用される材料ですが、その毒性については多くの研究が行われています。以下に、酸化チタンの毒性に関する主要なポイントをまとめます。
酸化チタンの毒性のメカニズム
酸化ストレスの誘発
- 酸化チタンナノ粒子(nano-TiO₂)は、体内で酸化ストレスを引き起こすことが知られています。これは、細胞内での活性酸素種(ROS)の生成を促進し、細胞の損傷や炎症を引き起こす可能性があります。
生殖系への影響
- 研究によると、nano-TiO₂は哺乳類の生殖器に蓄積し、卵子や精子の発達に悪影響を及ぼすことがあります。具体的には、精子の運動性の低下やDNAの損傷が報告されています。
遺伝毒性
- 一部の研究では、酸化チタンが遺伝毒性を示す可能性があるとされています。これは、DNAに損傷を与え、突然変異を引き起こすリスクを高めることを意味します。
臓器への蓄積
- nano-TiO₂は、肺、肝臓、腎臓、心臓、脾臓などの臓器に蓄積することが確認されています。これにより、各臓器の機能に悪影響を及ぼす可能性があります。
健康への影響
呼吸器系の影響: 吸入による曝露は、肺における炎症や線維症を引き起こす可能性があります。特に、長期間の曝露が問題視されています[6][9]。
神経系への影響: 一部の研究では、酸化チタンが神経細胞に対しても有害であることが示されています。これは、神経炎症や神経機能の障害を引き起こす可能性があります。
発がん性の懸念: 国際がん研究機関(IARC)は、酸化チタンをグループ2B(ヒトに対する発がん性が疑われる物質)に分類しています。これは、特に吸入による曝露が肺癌のリスクを高める可能性があることを示唆しています。
規制と安全性評価
EUでの規制: 欧州連合(EU)は、食品添加物としての酸化チタンの使用を禁止しました。これは、遺伝毒性の懸念があるためです。
日本での評価: 日本では、酸化チタンの使用に関しては、現在のところ安全性に問題がないとされていますが、今後の研究によって見解が変わる可能性があります。
まとめ
酸化チタンは、さまざまな産業で広く使用されていますが、その毒性については多くの懸念が存在します。特に、酸化ストレスの誘発、生殖系への影響、遺伝毒性、臓器への蓄積などが問題視されています。今後の研究によって、酸化チタンの健康への影響をより深く理解し、適切な規制や使用基準を設けることが重要です。
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さらに、心血管合併症や動脈硬化との関連も知られています。
酸化チタン(TiO2)は、食品添加物や化粧品、塗料などに広く使用されているナノ粒子ですが、最近の研究では、酸化チタンが動脈硬化や心血管合併症に与える影響が注目されています。以下に、酸化チタンと動脈硬化、心血管合併症の関連について詳しく説明します。
酸化チタンと動脈硬化
動脈硬化の促進: 酸化チタンナノ粒子(TiO2 NPs)は、動脈硬化の進行を促進する可能性があります。特に、アポリポ蛋白E欠損マウス(ApoE−/−マウス)を用いた研究では、酸化チタンの長期曝露が動脈内のプラーク形成を増加させることが示されています。これは、酸化チタンが内皮細胞に対して炎症反応を引き起こし、マクロファージの活性化を促進するためと考えられています。
メカニズム: 酸化チタンナノ粒子は、内皮細胞における接着分子の発現を上昇させ、これが単球の接着を促進し、動脈硬化の初期段階を助長します。また、酸化チタンは酸化ストレスを引き起こし、細胞の炎症反応を誘発することが知られています。
心血管合併症との関連
心血管疾患のリスク: 酸化チタンの曝露は、心血管疾患(CVD)のリスクを高めることがいくつかの研究で示されています。特に、酸化チタンナノ粒子は心臓の電気的活動に影響を与え、不整脈のリスクを増加させることが報告されています。
不整脈のリスク: 研究によると、酸化チタンナノ粒子の急性曝露は心臓の興奮性を変化させ、不整脈のリスクを高めることが示されています。これは、酸化チタンが心筋細胞におけるカルシウムの動態に影響を与えるためと考えられています。
結論
酸化チタンは、動脈硬化や心血管合併症に対して有害な影響を及ぼす可能性があることが示されています。特に、炎症反応の誘発や内皮機能の障害を通じて、動脈硬化の進行を助長し、心血管疾患のリスクを高めることが懸念されています。したがって、酸化チタンの使用に関しては、その健康影響を十分に評価し、特に高リスク群においては注意が必要です。
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このように、気軽に処方される胃薬でも重篤な副作用がありますし、その他の薬や食品添加物にも、酸化チタンのような危険な物質が含まれています。
薬の内服から数年後に自己免疫疾患を発症することもありますので、安易に薬に頼らないほうがよいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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